ネクタイはビジネスマンに華やかさを添える大切なアイテムです。そしてその人の第一印象を決める要素の一つになります。衿の形やTPOに合わせて結び方をマスターすれば好感度のアップも望めます。
ネクタイの結び方は、着用するカッターシャツの衿の形や角度、大きさによって使い分けると良いでしょう。
ネクタイのディテール
「大剣」
ネクタイの先の太い方。ネクタイ幅はこの部分を測ります。
「小剣」
ネクタイの先の細い方。
「ノット」
結び目部分になります。このノットは、結び方によって大きさや形を変わってきます。
「ディンプル」
ノットの下に入る「えくぼ」を意味するくぼみの事を指します。胸元の華やかさはこのディンプルで決まると言っても過言ではありません。綺麗なディンプルができれば立体感が生まれ、こなれ感とスタイリッシュな印象になります。またディンプルが無いと少しのっぺりとした野暮ったさが出てしまいます。ディンプルを綺麗に作るには多少慣れが必要だと思いますがスーツ姿をカッコ良く魅せるためには大切ですので頑張って挑戦してみて下さい。
「プレーンノット」
ネクタイを一周回すだけで簡単で基本的な結び方とされ初めてネクタイを着用される方にもおすすめです。
ボタンダウン・レギュラーカラー・ピンホールなど衿元の空間が狭い衿形には、プレーンノットでコンパクトな結び目にしてドレッシーな雰囲気を演出しましょう。反対に結び目の大きい結び方だと野暮ったくスッキリ感が無くなるので注意が必要です。
プレーンノットは、ノットが二等辺三角形になりシャープなイメージが作り易く、無造作に作られたナチュラルな結び目(ディンプル)が今、人気急上昇中です。ワイアンドテーラーでも最も推奨する結び方でとてもおすすめです。
①大剣を上側に持ってきてクロスさせる
②大剣を小剣の裏側に持っていく
③大剣でループ(輪)を作る
④巻き付けて出来たループに大剣を通す
⑤大剣を引っ張りながら形を整える
⑥プレーンノットの完成です
「セミウィーザーノット」
結び目の大きさがプレーンノットよりやや大きめで、ワイドカラー、セミワイドカラー、ボタンダウンなどのカッターシャツに最適です。ノットに適度な大きさがありますので様々なデザインに合わせやすいと言えるでしょう。
①大剣を上側に持ってきてクロスさせる
②大剣を小剣の裏側に持っていく
③首元の上のループに大剣を通す。この時大剣は裏側が向きます
④大剣でループを作る
⑤巻き付けて出来たループに大剣を通す
⑥ノットが逆三角形になるようにノットの形を整える
⑦セミウィーザーノットの完成です。
まとめ
最近の傾向ではプレーンノットかセミウィザーノットの結び方を選ばれる方が多いように感じます。年齢層や時代によってスーツやカッターシャツの衿形や流行も変わってきます。さまざまなTPOやスタイルに合わせた結び方ができれば、洗練された着こなしに見えるでしょう。ご自身でバランスを考えながら合わせていきましょう!